A. フローリングの場合仕上げ材メーカーで「床暖房用」と指定されているものをご使用ください。「床暖房用」の指定がないものをご使用された場合、床に隙が開いたり、反り、割れが発生する可能性があります。その他の仕上げ材についてもメーカーへご確認ください。
なお、仕上げ材には無垢材・畳・カーペット・コルク・タイルなどの種類がございますので設置したいお部屋のスタイルに合わせることができます。
Q. フローリングの厚さによって温水床暖房の性能は変わりますか?
A. 仕上げ材が薄いほど暖房能力は強くなります。ただしあまり薄すぎると床としての強度が低下してしまう可能性があります。12mm〜15mm程度の床が適切です。
なお、温水パネル(マット)との相性がある場合もありますので、床暖房メーカーにお問い合わせください。
Q. ワックスはどんなものを使用してもいいのですか?
A. 特に床暖房用のワックスはありません。仕上げ材の取扱説明書に記載のワックスをご使用ください。
なお、油性ワックスは温水パネル(マット)を傷める可能性があるため、ご使用をお避けください。
Q. 床仕上げ材は、どのようなものが適していますか?
A. フローリング材は、耐熱性のある床暖房専用のものが安心です。
また、無垢材・畳・カーペット・コルク・タイルなども可能です。
建物構造について
Q. どんな住宅にも床暖房を入れることはできますか?
A. 温水床暖房は、木造住宅から鉄筋コンクリート造の大型建物まで設計・施工できます。
放熱部(発熱面)は施工のしかたによって 1:パネル型 2:床下敷設型 3:温水マット型 4:埋込型 に大別され、熱源には、石油・ガス温水ボイラ、太陽熱、ヒートポンプユニット等が自由に選択できます。
また、仕上げ材もフローリングはもちろん、無垢材・畳・カーペット・コルク・タイルなどがございます。
温水床暖房を設置したいお部屋がおありでしたら一度メーカーまでお問い合わせください。
A. 樹脂管の場合、メーカーによって異なりますが、実使用期間でおよそ30年〜50年の耐久性能は確認しております。
Q. 重たいものを載せると床暖房は大丈夫?
A. フローリング仕上げの場合、耐荷重性能と同等の性能です。フローリングの取扱説明書またはフローリングメーカーにご確認ください。なお、カーペット仕上げの場合は、荷重が直接温水パネル(マット)にかかる場合がありあます。そのような場合は載荷板などをご使用ください。また、耐荷重性能については温水パネル(マット)毎に異なりますので詳しくは床暖房メーカーへお問い合わせください。
A. 基準どおり施工されている場合には、通常水漏れはありません。ただ、床にくぎや鋲を打った場合に、それが床仕上げ材をつき抜けて温水パイプまで達すると、水漏れが発生します。
Q. 配管内の水が汚れたり、つまったりすることはないの?
A. 上水や専用の防錆循環液を循環させて使用しているため、配管内にスケール等が付着することはありません。また、補給水弁手前にフィルターを設置しているため、不純物が混入することはありません。
なお長期使用により防錆循環液の劣化や濃度が薄くなることにより配管の腐食やスケールが発生する場合がありますので、定期的な点検をお勧めします。施工店へお問い合わせください。循環に使用する水については、各メーカーのご指定に従ってください。
Q. 配管内の水がなくなることはないの?
A. 温水床暖房のシステムによって異なりますが、大半のシステムでは非常にわずかですが少しずつ蒸発によって水が少なくなることがあります。熱源機に給水接続がされていれば、温水の不足分は自動的に給水されます。給水接続のない場合はリモコンにエラーが表示されますので、その際は手動で補給を行う必要があります。
Q. 配管中の水が凍ったりすることはないの?
A. 熱源機に電源の供給を行っていれば、凍結する前に機器が保温運転を始めるため凍結の心配はありません(保温機能付きの場合)。長期間ご不在でブレーカーを落される方は、熱源機の水抜き栓を開けて水を抜いて下さい。
寒冷地等で凍結の心配がある地域の場合や保温機能のない場合は、不凍効果のある専用の防錆循環液を使用すれば凍結の心配はありません。
Q. 温水床暖房をした床面に水をこぼしても大丈夫ですか?
A. 水が床材に浸透すると反りやヒビ割れの原因になりますのですばやく拭き取って下さい。これは、温水床暖房の床材だからではなく通常のフローリング材と同じです。
温水床暖房の工事について
Q. 工期はどれくらいかかるの?
A. 新築/リフォーム、建物の状態によっても違いますし、温水床暖房工事は大工さんの工事日程に合わせて施工しますので、一概に何日とはいえません。後付の温水床暖房の場合、種類によっては1日で設置できるものもありますが、建物の状況にも影響を受けますので、施工業者へご確認ください。
A. 温水床暖房は足元から直接暖めながら同時に室内全体を暖める暖房機器です。設置面積が狭いと部分的に冷たい床ができてしまうだけでなく、温水床暖房だけで室内を暖めることができません。広く設置すればそれだけ快適性能は向上します。
目安として床面の70%程度の設置がお奨めです。
Q. 設計を誰にお願いすればいいの?
A. 住宅メーカーや工務店さんにお願いすれば大丈夫です。既築住宅の後付設置の場合はメーカーもしくはそのメーカーの販売店へお問い合わせください。
温水床暖房の暖房性能について
Q. 立ち上がりにはどれくらい時間がかかるの?
A. 住宅の断熱性能や外気温度、温水床暖房の設置面積、仕上げ材の種類によって異なりますが、おおよそ30分から1時間ぐらいで快適に使用できます。朝、温水床暖房をご使用になる場合はタイマーをご使用になることをお勧めします。
Q. 床表面温度はどれくらい?
A. 約25℃から30℃程度になります。外気温度や建物の暖房負荷によっても異なります。
Q. 断熱材を入れると性能はよくなるの?
A. 温水床暖房は床下温度が10℃程度で20%〜30%程度床下に熱が逃げます。床下の断熱性能が高ければ高いほど立ち上がり性能が向上し、ランニングコストは安くなります。外気に面することのない2階以上に温水床暖房を設置する場合でも断熱材を施すことをお勧めします。
温水床暖房の安全性について
Q. 低温やけどの心配はないの?
A. 低温やけどは比較的低い皮膚温を長時間継続することによって発生します。一般に皮膚温45℃が3時間程度継続することで発生すると言われています。温水床暖房は、お湯によって熱を搬送し熱伝達によって床表面を加熱します。人や物によって床表面が閉塞された場合は、床から室内への放熱が抑制されるため床表面温度が上昇しますが、お湯と床表面との温度差が小さくなるため熱伝達量が抑えられ、結果として床表面温度はそれほど上昇しません。低温やけどの心配は極めて低いのですが、皮膚の弱い方など個人差によって低温やけどを引き起こす可能性は否定できません。直接皮膚を長時間接しないようご注意ください。
Q. シックハウス症候群になることはないの?
A. シックハウス症候群は建材から発生する揮発性有機化合物(VOC)によって発症すると言われています。VOCの主な成分はホルムアルデヒド、トルエン、キシレン、エチルベンゼンなどです。これらの化学物質は温度が高くなると揮発量が増えます。温水床暖房ご使用時の床表面温度は25℃から30℃程度です。空調のない夏期の温度とあまり差がないため、温水床暖房だからシックハウス症候群になることは少ないと思われますが、温水床暖房を設置後初期は特にこまめに換気されることをお奨めします。
VOCの放散は仕上げ材表面から室内に放散されるため、仕上げ材のVOC使用量にご配慮ください。F☆☆☆☆の表記のあるものをお奨めします。(F☆☆☆☆とはホルムアルデヒド放散等級の最高等級です)詳しくは床材メーカーへご連絡ください。
Q. 漏電の心配はないの?
A. 床下に電気配線はないため漏電の心配はありません。
温水床暖房の使い方について
Q. フローリングの上にラグマットを敷いてもいいですか?
A. ラグマットなどをフローリングの上に敷くと床からの放熱量が抑えられ、室温が上がりにくくなります。また、ラグマット下の床表面温度は高くなりますので、干割れが発生したり、隙が開きやすくなったりすることがあるためあまりお勧めできません。
コストについて
Q. 温水床暖房は、温水を使うため、水道料金が高くなりませんか?
A. 温水は循環しています。毎回大量の水を沸かしているわけではないため、水道料金が高くなることはありません。熱による温水の蒸発分のみ給水することになります。 ※水道水ではなく、専用の防錆循環液を使用する場合もあります。
温水床暖房について
Q. 製品を実際に見たいのですが?
A. 温水床暖房はメーカーによってはショールームにてご覧頂くことができます。
各メーカーサイトよりご確認下さい。
A. 室温センサーや配管温度センサーの情報をもとに、熱源機から流れる湯量を調整します。製造メーカによって取扱いが異なることから、詳しくは取扱い説明書をご覧いただくか、床暖房設備を納入されましたメーカまたは、工務店にお問合せ下さい。
Q. 電気カーペットとの違いってなに?
A. 電気カーペットは、ほとんど3畳以下のサイズで、触れている部分だけがあたたまる熱伝導による局部暖房。だから、お部屋全体をムラなくあたためることができません。また、コードやスイッチ類などの突起物があるので、オフシーズンになると収納する場所も必要になります。温水床暖房なら手間いらずで、お部屋全体をあたためる事ができます。
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